玉ねぎの効能はいろいろありますが、特に注目されている主な効能は次の6つです。
◎高血圧の予防
◎消化促進・食欲増進
◎疲労回復
◎精神不安定
◎不眠症
特に注目される玉ねぎの3つの栄養成分
料理に多く使われている身近な食材の一つである玉ねぎは、庶民的な野菜ですが、いろいろな効能があることでも知られています。ここでは、玉ねぎに含まれている3つの栄養成分の効能について取り上げましょう。
1、硫化アリルの効能
料理をする人を“泣かせる”食材の一つ「玉ねぎ」は、刻んでいると鼻にツンとした辛みが来て、その瞬間に涙がボロボロ出て鼻水タラリとなってしまいます。この原因の物質を硫化アリルと言います。この硫化アリルは揮発性・水溶性なので、涙や鼻水は、玉ねぎを切る前にしばらく冷やしたり、切り口を水で濡らしながら切ったりすると防げます。しかし、硫化アリルは健康に良い成分ですので、水にさらして流してしまわず摂取したいものです。なので、水溶性の成分を効率よく摂れるようにスープなどにすると良いでしょう。
確かに玉ねぎのツンとする辛みは強烈ですもんね
どんな効能があるかと言うと、食欲増進作用や殺菌作用、利尿作用、発汗作用などです。ですから、風邪を引いたときなどには効果のある食べ物です。
風邪をひいた時長ネギを首に巻いたことあります。
硫化アリルの成分を期待してのことでしょうね。
2、アリシンの効能
玉ねぎのツンと来るにおいの原因は、硫化アリルだけでなく、アリシンも関係しています。アリシンは、にんにくやニラなどにも含まれている、ネギ科の野菜特有の成分です。その効能はというと、血液をさらさらにするというだけでなく。代謝を良くする「ビタミンB1の吸収を助ける」ということがあります。つまり、食べたものをエネルギーにしやすくなる訳ですので、スタミナアップや疲労回復に役立ちます。
また、神経を鎮めたり眠りやすくする働きもあります。
眠れないときには、玉ねぎを切って枕元に置いておくと、アリシンが揮発してその成分で眠りやすくなります。アリシンは熱に弱い性質がありますので、料理するときは火を通さずに薬味などとして生で食べるのが良いでしょう。
肩こりや疲労回復にも効果が期待できます。
3、ケルセチンの効能
玉ねぎと言って最も有名なのはこれでしょう。
玉ねぎを料理に使うときに、皆さんほぼ例外なく茶色い玉ねぎの皮を剥きます。実は玉ねぎの皮にはケルセチンというポリフェノールが含まれています。ケルセチンは他のポリフェノール同様、抗酸化作用があり、細胞の衰えを防ぐのに効果があります。また、血液をサラサラにして血栓ができたり血管壁が硬くなったりするのを防いでくれますので、生活習慣病の予防という効能があることも分かります。
玉ねぎの皮をどうやって食べればいいの?
昔の人たちは玉ねぎの皮を乾燥させて煎じてお茶にして飲んでいました。また、玉ねぎの皮をセロリの葉やパセリの茎、にんじんの皮などと一緒にダシパックに入れて煮込み料理に使うと、成分が溶け出します。こうすると、グルタミン酸という旨み成分も染み出て、料理をおいしくすることもできます。
それも面倒な方は毎日手軽に摂取出来るようにネットで玉ねぎの皮の粉末も販売されていますよ。
玉ねぎの効果・効能のまとめ
玉ねぎは栄養豊富なので丸ごと食べることが理想です。特に中高年の方には効果的な成分がたくさん入っているので積極的に食べるようにしましょう。