高血圧とは、文字通り、簡単にいえば血圧が慢性的に高くなってしまう状態のことをいいます。
高血圧は「自覚症状」があまりない病気
高血圧は、自覚症状があまりない病気です。そのためサイレントキラーと言われることもあります。油断して、あるいは、気づかないで治療せずに放置していると、いきなり重篤な症状を引き起こすケースも少なくありません。
高血圧をよく理解して早期に発見・予防しましょう。
高血圧とは
では、血圧とはもともとなんなのでしょうか。なんとなくは想像できることだと思いますが、正確なところを正しく答えられる人はあまり多くありません。
私たちの体は常に全身に血液がかけめぐっていますが、この血液が流れているのは心臓がポンプの機能を果たしているからです。つまり、常にエネルギーを消費して老廃物を排出している全身の細胞に新鮮な血液を送るために、心臓というポンプを使って血管に圧力がかけられているのです。このときに、動脈壁にかけられている圧力がそのまま「血圧」ということになります。
高血圧の症状
高血圧は、自覚症状があまりない病気です。しかし、油断して、あるいは、気づかないで治療せずに放置していると、いきなり重篤な症状を引き起こすケースも少なくありません。
日本人の死亡原因を調べてみると、最も死亡率が高いのはガンですが、続いて脳血管疾患や心疾患など循環器系の疾患が挙げられます。これらの疾患は、高血圧に深い関わりがあるといえる病気です。したがって、ある意味ではそれら循環器系の疾患の死亡率を合わせれば、日本人にとって最もリスクの高い疾患だということもできるでしょう。そして、その根本的な原因が高血圧にあることも少なくないのです。
忍び寄るサイレントキラー
糖尿病などほかの生活習慣病に対しても言われることですが、「サイレントキラー」なる言葉があります。これは、自覚症状がほとんどないわりには、合併症が一度発症すると重病になる可能性が高い、もしくは、死に至るような怖ろしい病気を指す言葉です。高血圧もまさに「サイレントキラー」の一つであり、気づかないうちに忍び寄ってあなたを死に至らしめる可能性のある怖い病気なのです。普段から健康診断を心がけ、一度高血圧と診断されたときには長期にわたって積極的に治療に勤める必要があるのです。