高血圧の改善には、その原因を理解しましょう。
高血圧の原因
血圧が慢性的に高い状態にある、あるいは、血圧の変動があまりに激しい状態にあること、それが高血圧なのですが、では、高血圧の患者さんは、なぜ血圧が上昇しているのでしょうか。
心臓が心拍出量を増やそうとするときには、ポンプの役割をしている心臓が大量の血液を一度に送り出すため、血液の通り道である血管にも強い圧力がかかることになります。また、末梢血管が収縮するなどして、俗に血の巡りが悪くなっていると言われるようなときには、一定の血流を維持するために強い圧力を必要とします。したがって、血圧を上昇させてしまう原因となってしまうのです。
血管の老化
このように血の巡りが悪くなってしまう原因としては、血管の老化などが考えられます。血管壁が硬化したり、脂肪分などが内壁に付着して狭くなっている、すなわち血管が老化していると血液が通りにくくなり、つまりは高血圧になってしまいやすくなるのです。
血管の老化は防げないのですか?
大丈夫です。まずは今の血圧の状態をちゃんと知ってください。
高血圧の予防
高血圧は、一般的に加齢と共にリスクが高まり、罹患率も高くなってきます。ということは、若いうちから予防することが大事になってきます。
予防というといろいろな方法が考えられますが、まずは高血圧の発見と進行度合いの判断、血圧コントロールに役立てるのためにも「血圧の測定」が重要になってくるといえるでしょう。
高血圧というのは何度も説明してきたとおり、血圧が一定以上の水準で高く固定されている、もしくは、変動幅が激しいことです。この診断をするための血圧測定ですが、意外とやっかいなことが多いのです。というのも、日中の血圧は、そのときの状況によって変化しているため、時と場合によっては正確な診断が出来ない可能性があるからです。